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  <title type="text">Frisky Tail</title>
  <subtitle type="html">リハビリ用小ネタ帳。
勢い第一につき他愛のないネタが多いです。
暇つぶしの足しにでもなりましたら。</subtitle>
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  <updated>2010-03-12T22:32:38+09:00</updated>
  <author><name>日和</name></author>
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    <published>2020-05-12T20:25:18+09:00</published> 
    <updated>2020-05-12T20:25:18+09:00</updated> 
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    <title>テスト</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[テスト]]> 
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    <published>2011-11-10T19:25:53+09:00</published> 
    <updated>2011-11-10T19:25:53+09:00</updated> 
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    <title>ABOUT</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[ようこそいらっしゃいました。<br />
ここは女性向け二次創作サイトの跡地　兼　倉庫です。<br />
掲載内容については一個人の趣味であり、公式関係者様とは全くの無関係です。<br />
<br />
管理人は現在、「<a href="https://twitter.com/hiyorinn" target="_blank">twitter</a>」と「<a href="http://www.pixiv.net/member.php?id=43559" target="_blank">pixiv</a>」に生息しております。<br />
管理人へのご連絡は、当面pixivメッセージまたはtwitterにリンクのあるお題箱よりお願いいたします。<br />
<br />
当サイトは現在整理中のため、見づらい部分が多々ございます。<br />
特にスマホから閲覧するとページの順番やレイアウトが崩れていると思われます。<br />
恐れ入りますがご了承いただけますと幸いです。<br />
<br />
<br />

<ul>
<li>SITE NAME&nbsp;：：&nbsp;Frisky Tail</li>
<li>MASTER&nbsp;：：&nbsp;結城日和</li>
<li>ADDRESS&nbsp;：：&nbsp;http://friskytail.side-story.net/</li>
</ul>
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />

<p></p>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>日和</name>
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    <published>2011-07-23T23:19:27+09:00</published> 
    <updated>2011-07-23T23:19:27+09:00</updated> 
    <category term="小話－シンジャ" label="小話－シンジャ" />
    <title>「揺り籠の夢」（「強くて弱い人」後日談・ペーパー再録）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<br />
<br />
<br />
　慣れた気配が近づいてくる。シンドバッドは夢と現の境でごく微かなそれを感じ、無意識に笑みを深めた。<br />
　<br />
<br />
　　　　　　　揺り籠の夢　<br />
<br />
<br />
（本当に、この人は……）<br />
　ジャーファルは、無防備に眠りこけている主の姿に深々と溜息をついた。明日から長期に渡り国を空ける国王の姿とは思えない、呑気な光景である。<br />
　城中が出立の支度に大わらわなのだ。武官、文官はもとより女官や下働きの者に至るまで、忙しなく働いている。城内はどこもかしこも、異様な熱気に包まれていた。<br />
　忙殺されていたのは、ジャーファルとて例外ではない。<br />
　むしろ、国王不在の中で残る八人将を束ね、かつ政を司る政務官の役目を帯びるのだ。王その人を除けば、シンドリアで一番忙しいといっても過言ではないほどだ。<br />
　それが何が悲しくて、日も高いうちから行方不明の主君を捜索しなければならないのか……。<br />
　そうは思うが、神出鬼没な王を探し当てることができる人間は限られている。中でも、人手を割くでもなく魔法を使うでもなく、経験と勘だけで探し当てることができるのは実質ジャーファルだけなので、こういう事態になると決まってジャーファルのところに嘆願が届くようになっていた。<br />
　ジャーファルは気配を殺して歩み寄り、ハンモックに身を預けて健やかに眠るシンドバッドを覗き込んだ。<br />
<br />
　それにしても、こんな場所を、よく見つけたものだ。<br />
　紫師塔の裏手にある小さな庭。この島に元々あった森の面影を残す形で手入れをしているそこは、無造作に植物が生い茂っている。立派な枝ぶりの大樹の木陰が、まどろむには少々強すぎる南国の日差しを、程良く遮っていた。<br />
　手ごろな木と木に、器用に結び付けられた縄目は見事なものだ。船乗りだったシンドバッドの特技でもある。仮に船が嵐に巻き込まれるようなことでもあれば、王となった今だって、彼はその手で船と船員を守ることを厭わないに違いない。<br />
　つらつらとそこまで考えて、ジャーファルは不吉な考えを振り払うように首を左右に振った。出立前に悪天候の想像などするものではない。備えは万全に、しかしどうせなら、縁起は担いでおくに越したことはない。<br />
　それもこれも、シンドバッドがこんな所で眠っているせいだ。酒の匂いはしないが、バルバッドで白昼堂々午睡などしていて大変な目にあったことに、まだ懲りていないのだろうか。<br />
<br />
「シン、起きて下さい。今日は忙しいんですよ。寝るなら明日から船で寝て下さい」<br />
　ジャーファルは声を掛けた。すると、シンドバッドが目を開けないまま、唇だけで微かに笑う。<br />
「ちょっと、シン？」<br />
「――ああ、聞こえているよジャーファル。……いや、やっぱりお前が見つけに来たなぁってな」<br />
「……何ですか、それ」<br />
「明日からしばらく、甲斐甲斐しい捜索ともお別れかと思うと、実に名残惜しいってことさ」<br />
「馬鹿言わないで下さい」<br />
　言いながらも、王が手を差し伸べて来たので、起き上がるのを助けるためにこちらも手を出す。大きな手でぎゅっと握り返されれば、態度を硬化させたままでいるのも難しい。結局、溜息一つで苦労を水に流すことになる。<br />
<br />
「懐かしいだろう？」<br />
　起き上がったシンドバッドは、そう言いながら地を蹴った。するとハンモックが振れ幅を増し、波間を行く小舟のようにゆらゆら揺れる。<br />
「そうですね。最初の航海の時、あなたに嫌というほど寝かしつけられたのをよく覚えています。おかげで、ひどい船酔いとは無縁でしたね」<br />
「あー……あれはどっちかっていうと、船酔いしないためってわけじゃ無かったんだが」<br />
「？　そうなんですか？　初耳です」<br />
「……その、揺り籠のつもりでな」<br />
「揺り籠？　……って、あの揺り籠ですか？」<br />
　ジャーファルはまじまじとシンドバッドを見た。<br />
　確かに初めて会った時、ジャーファルはまだ子供だったし、年の割に発育が悪くもあった。だが、いくらなんでも揺り籠が似合うような背格好では断じてなかったはずだ。<br />
「いやほら、夜泣きする子にはああいうのがいいっていうだろ。似たようなもんかと思って試したら、それなりに効果が……」<br />
「いえ、いいんですけど……驚きました」<br />
　揺り籠に夜泣きとは……。十数年目にして衝撃の事実である。しかし考えてみれば、まだ十代の少年だったシンドバッドに、詳しい子供の発達段階などわからないのも無理はない。多少一般的でないにしろ、ジャーファルに両手一杯の愛情を注いで養育したのは後にも先にも彼だけで、そのおかげで今がある。どんなに感謝してもし足りないほどの恩義に違いなかった。<br />
<br />
「そうだ、ジャーファル。――全てが終わったら……お前のこれをハンモックに作り変えるのはどうだ？」<br />
　唐突になされた提案に、ジャーファルはまじまじとシンドバッドを見る。すると視線の先で、王が赤い紐の絡むジャーファルの指に唇を寄せた。<br />
　慈しむ表情は、ジャーファルの誇る王の本質そのものだ。<br />
　――だが。<br />
　その温かさと、自分の胸の中に急速に広がる冷たさがかけ離れ過ぎていてひどく滑稽だった。<br />
　あまりの感情の落差に目眩がしそうだ。<br />
「――シン」<br />
　武器と縁を切れず、戦場に身を置き続けた養い子同然の部下の半生を憂いて、いつか夢が現実になったら穏やかに暮らせばいいと言いたいのだろう。<br />
　けれど、その言葉の意図するところがジャーファルの未来に対する祝福であると分かっていても、嗅ぎ取ってしまった彼が思いを馳せる未来像が、この胸を容赦なく痛めつける。<br />
「……それを遺言にするおつもりなら、流石の私も投げ出しますよ」<br />
「ジャーファル……？」<br />
「――それでは王よ、執務室にてお待ちしております。早急にお戻り下さいますよう」<br />
　完璧な一礼をして、振り返りもせず歩み去る。<br />
　寝起きだからか、シンドバッドが追い駆けて来ないことに心底安堵した。こんな情けない顔を覗きこまれては、色々と差し障りが出てしまう。<br />
<br />
　　　　　　　　　　◆<br />
<br />
「遺言、と来るか……」<br />
　一方、独りぽつんと取り残されたシンドバッドは、茫然と一人ごちた。<br />
　なるほど、言われてみれば自分は、ジャーファルに作れと言ったハンモックに自分が寝そべっている様は想像しなかった。<br />
　どちらかといえば、子供が眠るハンモックを揺らしているジャーファルを想像したというのが正しい。特に具体的な想像をしたわけではなかったが、シンドバッドがシンドリアに健在であれば、ジャーファルにそんな暇はないような気がする。何せ、自分が本物の子供以上に手が掛かる自覚くらいはある。<br />
　しかし――。あんな他愛もない話題で、シンドバッドの不在を死に結び付け、その可能性はいかほどかと考え込むジャーファルが不憫に思えた。自分は幼かった彼を解放したつもりで、逆にとんでもない縛り方をしてしまったのではないか。<br />
　シンドバッドは幸せだ。どこに飛び出して行こうが、ジャーファルが探しに来てくれる。その気配で目を覚ますことができる。やっと手に入れた家族のような存在。けれど残される恐怖と常に戦いながら必死に主を探す彼の苦痛は、どうしてやることもできない。常からそうなのに、今は煌帝国への同行が叶わず数か月の別離を強いられることが、ジャーファルの余裕を根こそぎ奪っている。<br />
　――本当に闇の組織の暗躍が潰え、その時シンドバッドが存命でなかったとしたら、ジャーファルはどうなるのだろう。疑問が形になってすぐ、息をするほど簡単に、その様子を思い浮かべることができた。<br />
<br />
　シンドバッドがどこへ行こうが、極論死んでしまおうが、その言葉を無碍にできるジャーファルではない。<br />
　赤い紐でできた揺籃に茫然と横たわるジャーファルは、虚ろに、息の仕方さえ忘れたようにぎこちなく、この青い空を見上げるのだろう。――痛々しい、だが条件さえそろえば確実に現実になる未来だ。<br />
　シンドバッドは深いため息をついた。差し当たっては今夜じっくりフォローを入れるとして、将来的にも何か手を打たねばなるまい。<br />
<br />
　世界も家族も両方幸せにしなければならない七海の覇王は、やはりシンドリアで一番多忙に違いなかった。<br />
<br />
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　<div style="text-align:right">Ｆｉｎ</div>]]> 
    </content>
    <author>
            <name>日和</name>
        </author>
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    <published>2011-07-12T23:36:49+09:00</published> 
    <updated>2011-07-12T23:36:49+09:00</updated> 
    <category term="小話－シンジャ" label="小話－シンジャ" />
    <title>「強くて弱い人」1章部分　（千夜一夜新刊サンプル）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[１．船上の夜<br />
<br />
<br />
　健康的に焼けた褐色の肌に、生々しい傷跡。<br />
　白い綿布の下から顔を出したそれに、ジャーファルはわずかに眉根を寄せた。<br />
　痛みますか、という問いが喉まで出掛かったのを、唇を噛んで押し留める。<br />
　それを聞いて安心したいのは、ジャーファルの弱さに違いない。<br />
<br />
　問えばきっと、シンドバッドはたいしたことはないと笑ってくれるだろう。<br />
　頼もしい主人。人の不安を鎮め、支えられる強さを持った優しい王。<br />
　彼自身の身を削って与えられるとわかっていて言葉を乞うなど、ジャーファルの矜持が許さない。<br />
　傷の程度など、こうして直に目にすれば確かめるまでもないことだ。<br />
<br />
　細心の注意を払って、手当を進める。<br />
　解いた包帯に滲む血痕は数限りなく、同じだけの傷が彼の身体のそこかしこに刻まれている。<br />
　その一つ一つに処置を施し、新しい包帯に取り変える。まさに満身創痍の状態に、やりきれない思いがした。<br />
<br />
　黒いジンとの戦いでは、我が身を省みず危険な役目を買って出たのだろう。<br />
　その状況を打開するために必要だと判断すれば、命懸けで挑むことを厭わない男だ。<br />
　しかし、今回のこれは一国の王が他国のために払うことの許される犠牲の範疇を大きく逸脱している。<br />
　その生き方がシンドバッドを死に追いやる日が来ないかと、ジャーファルはいつも気が気ではない。<br />
<br />
　思わず漏れそうになった溜息を噛み殺し、ジャーファルはそっと、主の様子を盗み見た。<br />
　珍しく無口な王は、寝台にうずたかく積み上げられたクッションにぐったりと身を預け、<br />
　どこか心在らずといった風情で窓の外を眺めていた。<br />
<br />
（…………）<br />
<br />
　ジャーファルも、黙々と手を動かし続けた。<br />
　シンドバッドの抱える重圧と苦悩、その全てを分かち合うには、自分では役不足だとわかっている。<br />
　だが、国民や官吏の前では、彼らを安心させるため常に悠然と構えている彼が<br />
　こんな無防備な姿を晒してくれているのは、自分への信頼と取るべきだろう。<br />
<br />
　だからジャーファルは何も言わない。<br />
　シンドバッドが思いを巡らせるべき事柄があるのなら、自身の不安など瑣末な事なのだ。<br />
<br />
<br />
<br />
　寝台横の台の上で、瓶の中の消毒液が規則正しく揺れていた。<br />
　懐かしい感覚だ。<br />
　シンドバッドがまだ王ではなかった頃には、<br />
　陸で過ごすよりもこの揺れに身を任せる日の方が多かったくらいだった。<br />
　バルバッドを後に、海原を滑るように進む船を包むのは、満天の星空と潮騒だけだ。<br />
　日はとっぷりと暮れ、長過ぎた一日がやっと終わろうとしていた。<br />
　子供たちは眠りにつき、マスルールや非番の水兵達も自室で休んでいることだろう。<br />
　薬箱に、使い終えた道具と薬品をしまう。<br />
　背中と肩、足の傷の処置を終えてしまえば、できる事はもう残っていなかった。<br />
<br />
　シンドバッドはと言えば、相変わらず窓の外を見ている。<br />
　ほとんど真っ暗なそこに、一体何を見出そうとしているのだろう。<br />
　あるいは闇に魅入られているのではと、一抹の不安が頭を過ぎった。<br />
<br />
　何にしろ、やるべきことが終わった以上、早く王を休ませるべきだ。<br />
　ひとしきり迷った後、ジャーファルは意を決して口を開いた。<br />
<br />
「……シン」<br />
「…………」<br />
<br />
　応えが無い。僅かに首を傾げてもう一度呼んだ。<br />
<br />
「シン？」<br />
「…………あぁ、ジャーファル。どうした？」<br />
<br />
　緩慢な動作で、シンドバッドがこちらに目を向ける。<br />
　怪訝に思い、立ち上がって王の頬に触れた。<br />
　それでも反応が鈍い。原因に思い当たり、顔をしかめた。<br />
<br />
「シン……昼に差し上げた痛み止めの薬が効きすぎているようですね」<br />
「……なるほど、どうやらそのようだな。感覚に現実味がない。<br />
　……あてもない考えばかり浮かんでは消えて、覚束ない……変な感じだ」<br />
「……強い薬でしたから、無理もありません……」<br />
<br />
　薬とは名ばかりの、麻痺毒性を持つ植物を用いた即効薬。<br />
　効果を弱めてあるとはいえ、毒薬には違いない。<br />
　痛みを一時的に消し去るだけで、根本的な治療には寄与しないばかりか、身体には大きな負担を掛ける。<br />
　そのろくでもない薬を、ジャーファルは自分用に所持していた。<br />
　シンドバッドに何かあった時、痛みが邪魔をして身体が動かなかったでは済まない。<br />
　その場凌ぎでしかなくても、この身を盾にするくらいはできる。<br />
<br />
　実際、迷宮攻略の最中に一度、使ったことがある。<br />
　薬の効力を知ったシンドバッドはいい顔をしなかった。<br />
　自分を粗末にするんじゃないと叱られて、ジャーファルは頷いたが、薬を携行することは止めなかった。<br />
　言わなければばれない、と思ったのは結局ジャーファルの浅知恵だ。<br />
　今も持っているんだろう、と問われて、その言葉が意図するものに、背筋が冷えた。<br />
<br />
　こんなものを、シンドバッドに渡したくはなかった。<br />
　けれど、雪崩を打って押し寄せてきた煌帝国の船団と対等以上の交渉が可能な人間など、彼をおいて他になかった。<br />
　そうでなくても、世界の異変に巻き込まれ、大きな傷を受けたバルバッドの人々に、<br />
　これ以上の受難が降りかかるのを見過ごせる人ではない。<br />
　王の強い意志を宿す視線に抗えるはずもなく、ジャーファルは震える指で、その薬を差し出したのだ。<br />
<br />
「……念のため、通常の薬との併用は避けた方が良いでしょう。<br />
　効果が切れるのを待って、鎮静剤を投与します。<br />
　長くてあと二、三時間でしょうから、痛みが戻ったらすぐ、私に声を掛けて下さい」<br />
<br />
　苦い思いを飲みこんで、極力平坦な声を心掛ける。<br />
　するとシンドバッドが、不満げな顔をしてジャーファルを見た。<br />
<br />
「二、三時間ってお前ね……。それまでここで見張ってるつもりか？　<br />
　いいから、部屋に戻って休みなさい。後は俺が、痛くなったら薬を飲めばいいんだろう？」<br />
<br />
　ランプの灯りで照らされた琥珀色の瞳が、ジャーファルの姿を温かく映している。<br />
　こんな時に、殊更親が子に諭すような物言いをするのは、出逢った頃から変わらないシンドバッドの癖だ。<br />
<br />
　だが今は、その慰撫に身を任せる気には到底なれない。<br />
<br />
「シン」<br />
「わっ……！」<br />
<br />
　シンドバッドの両手を、自分の手で包み込んでそっと握る。<br />
　左手に巻かれた包帯の下にあるのは、ジャーファルのせいでできた傷だ。<br />
<br />
「振り払うことができますか？」<br />
「……ジャーファル」<br />
<br />
　力なんて込めていないのに、シンドバッドは自らの手の自由一つ奪い返すことができないでいる。<br />
　鈍い痛みが、ジャーファルの胸をずきりと刺した。<br />
<br />
「我が国の船舶の中とはいえ、不届きな輩が潜んでいないとも限りません。<br />
　今のあなたを害することは、赤子の手を捻るように簡単なことです。違いますか？」<br />
「そんな危険はない――と言っても聞かないんだな？」<br />
<br />
　王が乗る船だ。当然、警備はジャーファル自身が采配を振るい徹底させている。<br />
　シンドバッドはそれを承知の上で、危険はないというのだ。<br />
　――だが。<br />
<br />
「シン……あなたの命は、もうあなた一人のものではありません。<br />
　外敵だけでなく、あなたの容体にも万全を期さなければ。おわかりでしょう？」<br />
「…………」<br />
<br />
　シンドバッドが一国の国王である以上、誰かがその安全と健康双方に目を光らせていなければならない。<br />
　であるならば、シンドバッドが余計な気を張らないためには、昔馴染みのジャーファルは適任だろう。<br />
　……本当は、シンドバッド以上にここに居る必然性があるのは、ジャーファルの方だった。<br />
　こんな状態のシンドバッドと引き離されて眠ることができるほど、太い神経はしていない。<br />
　無論、そんなジャーファルの弱さまでもシンドバッドの思慮の範疇だったに違いない。<br />
　程なく、彼は溜息と共に、ゆっくりと頷いた。<br />
<br />
「わかった」<br />
<br />
　了承を聞き届け、ジャーファルは大切に捧げ持っていた王の手をそっと解放する。<br />
　するとその途端、放したばかりの手が、ジャーファルの手を捕まえた。<br />
<br />
「！？」<br />
「だがジャーファル君、条件があるぞ。君もここで眠りなさい」<br />
<br />
　シンドバッドはもう片方の手で、ぽんぽんと寝台の上、自らの傍らを叩く。<br />
<br />
「……何を言ってるんですか、シン」<br />
<br />
　王の警護と看護、いわば職務を帯びてここに残るのだ。<br />
　任務中に、ベッドの中で眠りこけるなんて冗談じゃない。<br />
　だが、シンが寄こしたフォローは絶句ものだった。<br />
<br />
「今更、戸惑うような場所でもないだろう？」<br />
　意味ありげな視線に言外の意味を汲み取り、かっと頭に血が上る。<br />
「っ！！　誰のせいですか、誰の！」<br />
「変な事はしないさ」<br />
「あんた馬鹿ですか！　当たり前ですっ！」<br />
　薬のせいで朦朧としているからだろうか。あるいはこれが素なのだろうか。<br />
　シンドバッドに翻弄されるのは毎度のことなのだが、ここまでくると考えるのも馬鹿馬鹿しくなってくる。<br />
　ジャーファルは盛大な溜息と共に、無造作にこめかみを押さえた。<br />
<br />
「ともかく、お前が頑なに椅子に座ったまま一晩と言うなら、俺は他を当たるぞ」<br />
「そ、れは！」<br />
　……確かに、シンドバッドの健やかな眠りを守ることができる者であれば、<br />
　傍に侍るのはジャーファルである必要はない。<br />
　痛いところを突かれて、舌を巻く。<br />
　どんな状況でも、腐っても七海の覇王。ジャーファルが膝を折るただ一人の王だった。<br />
<br />
「ジャーファル、もしお前が疲れを感じていないなら、それはただ神経が高ぶってるだけだ。<br />
　なおさら休息は必要だ。賢いお前にわからないはずはないな？　――さあ、どうする？」<br />
「………………。……わかりました」<br />
<br />
　渋々、ジャーファルはシンドバッドの提示した条件を受け入れた。<br />
<br />
<br />
<br />
◆<br />
<br />
<br />
<br />
「痛みが戻る頃、おそらく傷から来る発熱も起こるはずです。<br />
　ある程度であれば、熱冷ましは使わない方が効果的ですが、辛かったら無理しないで下さいね」<br />
「ああ」<br />
<br />
　頭巾を外し、身に着けていた上衣と前掛けも脱いで畳む。そして先ほどまで腰掛けていた椅子の上に置いた。<br />
　次いで半身を起していたシンドバッドに手を貸し、クッションをどけて身体を横たえさせる。<br />
<br />
「後は、水分補給と着替えは欠かさないで下さい。風邪まで引いたら洒落になりません。<br />
　シンドリアであなたの帰還を心待ちにしている者達に、無用な心配をかけたくはないでしょう？」<br />
「はいはい、わかったから」<br />
<br />
　言外に、早く寝ろと言いたげなシンドバッドの返事に、軽く息をつく。<br />
　壁に備え付けられた灯りを極限まで絞って、手元のランプの灯は吹き消す。<br />
　そして、寝台の端、シンドバッドの眠りを妨げない場所に静かに滑り込んだ。<br />
<br />
「それじゃあ、おやすみ。ジャーファル」<br />
「おやすみなさい、シン」<br />
<br />
　言葉を交わした後も、ジャーファルは目を閉じずに天井を眺めていた。<br />
　様々な事がありすぎて、終わったのだと言う実感が湧かない。<br />
　天井の模様は船旅の度に見慣れたもので、<br />
　遠く聞こえる潮騒も、シンドバッドの呼吸の音も、ひどく馴染み深いものだった。<br />
　我知らず安堵が込み上げる。<br />
　生まれ故郷も家族もおぼろげな記憶の中にしかないジャーファルにとって、<br />
　シンドバッドの傍らこそ、帰るべき場所だった。<br />
<br />
　そんな場所をジャーファルに与えてくれた王はと言えば、どうやら寝入り損ねているようだ。<br />
　呼吸が睡眠中のそれではなく、気配も彼が起きていることを知らせてくる。<br />
　身体は消耗を回復するための休息を欲しているはずだ。<br />
　それでも眠れないということは、何かあるのだろうか。<br />
<br />
「シン……眠れないのですか？」<br />
「……いいや……あぁ、そうだな。可笑しな夜だ。どうにもならないことばかり浮かんできて、何ともし難い」<br />
<br />
　少し疲れた声が、素直に白状する。<br />
　ジャーファルは静かに上半身を起こして、シンドバッドの顔を覗き込んだ。<br />
　絞ったランプの光源だけでも、夜目の利くジャーファルには十分な灯りだ。<br />
　薄闇の中、シンドバッドは何とも言えない表情を浮かべていた。<br />
<br />
　その胸に燻ぶる懸念とは何なのだろう。<br />
　何にしろ、言葉で吐き出すことができるものなら、発散させてしまった方が負荷が少ない。<br />
<br />
「何か気がかりな事があるのですか？　私でよければ、明日何なりと手配を致しますが」<br />
「いや、お前の範疇じゃない。アリババ君達が安心できる環境を整えて、<br />
　この船がシンドリアまで恙無く辿りつけるようにしてくれれば、充分すぎるくらいだ」<br />
「それじゃあ何ですか？　バルバッドの人々の今後とか？」<br />
「……それは、不安がないわけじゃないが。あれだけの苦難を乗り越えた人たちだ。立派にやっていくだろう」<br />
<br />
　少し歯切れの悪い言葉に苦笑する。<br />
　もし彼が、自由気ままな船乗りのままであったなら、再建が立ちゆくまで彼らと共に汗を流しただろう。<br />
　内政干渉はしない主義だと語った時も、やせ我慢が透けて見えた。<br />
　実際、政治には介入せずとも状況を打破するために動くことは諦めなかったではないか。<br />
　これが、王になったことで彼が失った自由の一つだ。<br />
<br />
　幸いなことに、見届けることができないだけで、バルバッドの人々はちゃんと暮らしを再建するだろうが……。<br />
　――だとしたら。<br />
　シンドバッドの懸念に見当がついて、ジャーファルは苦笑した。<br />
<br />
「わかりました、ジュダルでしょう」<br />
「…………ジャーファル」<br />
「あなたもとんだお人好しですね。これだけの傷、誰に付けられたか忘れたわけじゃないでしょうに」<br />
「…………」<br />
<br />
　シンドバッドの顔が逡巡に歪む。<br />
　その時点で図星だと白状したようなものだ。<br />
　なお言葉を発せないのは、王の不器用な優しさだ。<br />
　そんな遠慮は必要ないのだと伝えたくて、ジャーファルはシンドバッドの髪に手を伸ばし、<br />
　額に掛かるひと房を優しく払ってやった。<br />
　シンドバッドがぱちくりと目を瞠る。<br />
<br />
「もしあなたが王でなかったら、どうにかしてやれたかもしれないと、そうお考えですか？」<br />
「……そこまでは、な。ただ……俺が王でなければ、どうにかしようと動いただろう。<br />
　もしそうしていたなら、あいつの今は違ったものになっていただろうかと、考え出したら止まらなくなった」<br />
<br />
　シンドバッドが自嘲の笑みを浮かべる。<br />
<br />
　陽の光の下、沢山の人々を前に、彼がこんな表情を晒すことはもうない。<br />
　人の不安を掻きたててまで、自分の迷いを吐露することなどない。<br />
<br />
　それが七海の覇王シンドバッドの生き方であり、強さなのだと知っている。<br />
<br />
「……情けないことを言った、忘れてくれ」<br />
「情けない？　どこがですか。<br />
　むしろあなたは情け深いんですよ。私なら、敵にまでそんな情けを掛けていられません」<br />
<br />
　そんなシンドバッドに出逢ったからこそ、ジャーファルの今がある。<br />
　自分の身に余る僥倖と、誇らしい主の資質に、自然と笑みが浮かんだ。<br />
<br />
　だが残念なことに、今夜の少し弱気になったシンドバッドは、それくらいで釣られてはくれなかった。<br />
<br />
「王でなかったらなんて考える時点で、情けなくて不謹慎だよジャーファル。<br />
　ましてや、国民であり、王である俺に尽くすお前の前で、口に出すべき言葉ではなかった」<br />
「――シン。言っておきますが、私があなたに尽くすのは、あなたが王だからではありませんよ。<br />
　……あなたが本心から国王の座を降りたいとおっしゃるなら、<br />
　それがあなたの幸せに繋がるなら、私に否やはありません」<br />
<br />
　シンドバッドが、複雑そうな顔をした。<br />
　ジャーファルの言葉に潜むジャーファル自身の願望を嗅ぎ分けようと、こちらに神経を集中しているのがわかる。<br />
　だが、ジャーファルだって真剣だ。<br />
　負けじと、闇に光る琥珀の瞳をひたと見据える。<br />
　根競べがどれほど続いたことだろう、やっとシンドバッドが口を開いた。<br />
<br />
「どんな俺でも？　ジャーファル。俺にはこの生き方しかできない。他の道なんてないも同じだ」<br />
<br />
　王の答えは、ジャーファルの予想に違わぬものだった。<br />
　ジャーファルだって知っている。<br />
　これはシンドバッドの選んだ道だ。生き方だ。<br />
<br />
　――いや、この優しい王の器は、このやり方でしか生きられないのだ。<br />
<br />
「それならそれで構わないのです、王よ。あなたの思うままに。<br />
　あなたがお許し下さる限り、どこへなりとお供致します」<br />
<br />
　あらゆるしがらみを超えて、せめて心だけは自由で居て欲しい。<br />
　そんな願いを込め、己の手と手を胸の前で組んで、頭を垂れる。<br />
　ジャーファルの略式の臣下の礼に、シンドバッドは少しの逡巡の後、王として応えた。<br />
<br />
「……。苦労を掛ける」<br />
「何を今更」<br />
<br />
　ジャーファルは微笑んだ。本当に今更のことだ。後悔も遠慮も無用だった。<br />
　シンドバッドが望む道を進み続けられるようにするために、自分にできることがある。<br />
　それはむしろ、ジャーファルの喜びであり、幸せでもある。<br />
<br />
　彼がその生き方を貫くためにボロボロになっても、それを見るのがどんなに苦痛でも、<br />
　彼の行動を阻むという選択肢はジャーファルにはない。<br />
　――それは畢竟、彼の自由を奪うということだからだ。<br />
<br />
「シン、……そろそろ眠れそうですか？」<br />
「……そうだな」<br />
　先ほどから、彼の言葉が少しずつゆっくりになっていた。薬の効果の波が来たのだろう。<br />
　ジャーファルは少しだけ考えた後、シンドバッドの右手を取って、そっと包んだ。<br />
　ずっと昔、眠れない夜には、こうして手を握っていてくれたのを覚えている。<br />
　そうしていると不思議と、どんな悪夢も怖くなくなった。<br />
<br />
「ゆっくりおやすみなさい、シン」<br />
「……あぁ」<br />
<br />
　間もなく、穏やかな寝息が聞こえてきた。<br />
　ジャーファルはじわりと満たされた気持ちになって、握ったその手を自らの額に押し当てた。<br />
<br />
　彼の傍らで、この温度を感じていられることが、至上の幸福だと知っている。<br />
<br />
　じわりと涙が滲んだ。<br />
　駄目だ。<br />
　こんな時に、こんな所で泣いてはいけない。<br />
　ジャーファルはぐっと息を詰めて、嗚咽を噛み殺した。<br />
<br />
　――やっと訪れた王の安らかな眠りを、決して妨げないように。<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
<br />
============================<br />
<br />
2011.7.17発行「強くて弱い人」の1章部分になります。<br />
また、シーンが飛びますが年齢制限の必要なページのサンプルをpixivで公開しております。<br />
制限に掛からない方は、よろしければそちらもご覧下さいませ。]]> 
    </content>
    <author>
            <name>日和</name>
        </author>
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    <id>friskytail.side-story.net://entry/12</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://friskytail.side-story.net/%E9%9B%91%E8%A8%98%EF%BC%88%E7%94%9F%E5%AD%98%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%81%A8%E3%81%8B%EF%BC%89/%E3%81%94%E7%84%A1%E6%B2%99%E6%B1%B0%E3%81%97%E3%81%A6%E3%81%8A%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%EF%BD%9E" />
    <published>2011-05-01T00:42:26+09:00</published> 
    <updated>2011-05-01T00:42:26+09:00</updated> 
    <category term="雑記（生存報告とか）" label="雑記（生存報告とか）" />
    <title>ご無沙汰しておりました～</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[オフラインに、スパコミの予定をUP致しました。<br />
お会いできる皆様、どうぞよろしくお願い致します。<br />
<br />
新刊、大体の流れは詰められたものの、話の構成的に本向きの緩急が作れず、今回は発行を見送ることと致しました。<br />
前後編に分けて、前編を5月、後編を8月のつもりでいたのですが……。<br />
<br />
サイトで習作を溜めた後、加筆修正してオフ再録の方がうまくいくような気もしてきています。<br />
しばらく、サイト更新からは遠ざかっていたのでなんとも言えませんが、出来る範囲で試してみようと思います。<br />
<br />
ペーパーの目途が立ったら、もう一度更新の予定です。<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
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        </author>
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    <id>friskytail.side-story.net://entry/10</id>
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    <published>2011-01-01T23:59:04+09:00</published> 
    <updated>2011-01-01T23:59:04+09:00</updated> 
    <category term="雑記（生存報告とか）" label="雑記（生存報告とか）" />
    <title>２０１１年１月１日　謹賀新年</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[新年、あけましておめでとうございます。<br />
今年もどうぞよろしくお願い致します。<br />
ギアスの考察語りながらスカイプで年越しという幸先のいい元旦だったのですが、一度寝て起きたら風邪ひいていました……orz<br />
<br />
今後の予定ですが、１月９日のインテに参加致します。<br />
スペースは、　<br />
<br />
６号館Dゾーン　れ３８a　Frisky Tail（配置：スザルル）<br />
<br />
持ち込みは冬コミと同じです。<br />
（委託していたみなみさんのルルシー本は、ご本人のSPで頒布されます）<br />
<br />
次回の大阪への参加は、現在のところ８月になってしまう見込みですので、特にルル誕アンソロを関西方面でお求めの方には、今回のイベントをご利用頂けますと幸いです。<br />
<br />
今後の更新予定については、改めて書きにまいります～！<br />
ひとまずこれにて！<br />
<br />
]]> 
    </content>
    <author>
            <name>日和</name>
        </author>
  </entry>
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    <id>friskytail.side-story.net://entry/9</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://friskytail.side-story.net/%E9%9B%91%E8%A8%98%EF%BC%88%E7%94%9F%E5%AD%98%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%81%A8%E3%81%8B%EF%BC%89/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%91%EF%BC%92%E6%9C%88%E3%80%80%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%EF%BC%81" />
    <published>2010-12-26T00:49:57+09:00</published> 
    <updated>2010-12-26T00:49:57+09:00</updated> 
    <category term="雑記（生存報告とか）" label="雑記（生存報告とか）" />
    <title>２０１０年１２月　メリークリスマス！</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[大変ご無沙汰しております、管理人です。<br />
大変遅まきながら、スパーク、１０月ターボ、ルル誕ターボでスペースまでお運び下さった皆様、ありがとうございました！<br />
<br />
１０月のイベントでは、ペーパーを前半分しかご用意できず申し訳ありませんでした。<br />
パソコンの不調で後編を断念してしまいまして……こちら、ファイルを発掘できれば、年明けにもサイトに再録できればと思っております。<br />
<br />
１２月のルル誕ターボでは、おかげさまで無事ルル誕アンソロを発行することができました。<br />
みんなでルルーシュのお誕生日をお祝いできたので、とても満足しております！<br />
カップリング混ざってますし、スザルルではないのですが、執筆者様のご尽力のおかげで、<br />
今回も素敵な作品集になっておりますので、そっちもいけるよ！という方は是非お手に取ってみていただければ幸いです。<br />
<br />
<br />
<br />
以下、今年の反省と来年の抱負ひとりごと。<br />
<br />
今年一年で、オフの個人誌がこの冬発行の新刊のみと、２０１０年は同人的に惨敗でだめだめでした…。<br />
春から私生活のリズムが変わりまして、ペースをつかみあぐねたまま年末まできてしまいました。<br />
あとは、自分だったらどういう本が欲しいかに囚われすぎて、身動きとれない時間が長かったですね。<br />
小説なら、そこそこの長さの話はサイト掲載でも充分だろう、出すなら分厚くて色々趣向を凝らしたものを…！<br />
とハードル上げた挙句、飛べる気がしなくて原稿放置…本どころかサイトも動かず…と悪循環でした。<br />
でもちょっと、ルル誕ターボのアフターですごいパワフルな薫陶を受けまして、<br />
書きたい設定の書きたいとこだけ書いて、本でもサイトでも好きにやっちまえ★　と開き直るに至りました…笑<br />
<br />
本当なら、ここでこう思わせといて、実はこうだから、このシーンで読者さんも気づいて、あーー！ってなるんだよ！<br />
みたいな仕掛けをちゃんと用意して、読んで下さる方が楽しく振り回されて下さるようなものを作りたいのですが、<br />
一度に高望みしても自分の首が締まってしまうので、自分の能力の範囲で毎回ベストを尽くしていきたいと思います。<br />
<br />
とにかく今回の新刊は、冬コミにスペースもらえた以上、新刊無し・ダメ・絶対！を合言葉に、<br />
平日妄想→金下書き・土日原稿の実質三日間で本は出せるのかっていう実験も兼ねて作成したのですが、<br />
クオリティはともかく、オフ本が出る喜びと、原稿中のランナーズハイ状態の快感を久々に思いだしまして、<br />
とても満足しました…！　満足したのはいいのですが、ページと時間の都合でラストが微妙に物足りないので、<br />
無料配布冊子で補完の形を取りたいと思います。（今から作ります・笑）<br />
ただただ、すれ違いスザルル萌える！ルルーシュがスザクを大事にしようとしてすれ違うの萌える！<br />
といった内容（話の大半が、騎士皇子時代のすれ違い）ですので、お好きな方に通じればいいなと願ってます…！<br />
<br />
次の新刊発行は春コミかスパコミ、今度は今回よりも長めのお話を書ききるのを目標にチャレンジしたいと思います。<br />
HOMEの続きが出ればいいなとは思っているのですが、最近書けるものに振り回されている状態なので、<br />
他のものが先になるかもしれません。五分五分といったところでしょうか。<br />
ルル誕ターボの日、スペースにてHOMEの続きをお尋ね下さった方がいらっしゃって……orz<br />
その節はお声掛け下さってありがとうございました、歯切れの悪いお返事で申し訳ありませんでした。<br />
前作のほのぼのから一転、続きの内容はすれ違いシリアスでむしろこの冬の新刊に近いものになりそうなので、<br />
正直、はたして前作をお気に召していただいた方のご期待に沿える系統の話なのか、全く自信がないのですが、<br />
完結まで書くつもりではおりますので、その時まだ見て頂けるようならぜひよろしくお願いします。<br />
<br />
あーなんか久しぶりの日記でぐたぐた語ってしまった…！<br />
とにかく、騎士皇子ですれ違い最高！　同士の方は冬コミ会場でお会いしましょう＾＾ノシ<br />
次のご挨拶は年明けになりそうです。皆様、良いお年を！<br />
]]> 
    </content>
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            <name>日和</name>
        </author>
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    <id>friskytail.side-story.net://entry/8</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://friskytail.side-story.net/%E3%82%AA%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3/2010%E5%B9%B412%E6%9C%8829%E6%97%A5%E3%80%80%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%8879%E9%A0%92%E5%B8%83%E6%83%85%E5%A0%B1" />
    <published>2010-12-25T21:33:12+09:00</published> 
    <updated>2010-12-25T21:33:12+09:00</updated> 
    <category term="オフライン" label="オフライン" />
    <title>2010年12月29日　コミックマーケット79頒布情報</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[今年最後のイベントです！<br />
でもって、今年初めてのオフの新刊です…！<br />
お会いできる方はどうぞよろしくお願い致します。<br />
<br />
2010年12月29日　冬コミ　東３ホール　コ19b 「Frisky Tail」<br />
<br />
＜当日新刊＞<br />
<a href="//friskytail.side-story.net/File/le.jpg" target="_blank"><img src="//friskytail.side-story.net/Img/1293283014/" border="0" alt="le" /></a><br />
「Lost Engagement」（スザルル/A5/R18/36P/400円/とらのあな様にて委託予定）<br />
今年2月のオンリーで出した陣営逆転設定ですれちがいものを。<br />
（スザルルTEXT内にペーパー部分の再録サンプルを置いています）<br />
新刊をお求め下さった方に、同設定の後日談無料配布冊子をおつけします。<br />
<br />
＜12月5日ターボ新刊＞<br />
「Only for You」 （ルルーシュ誕生日記念アンソロ/A5/100p/700円）<br />
詳細は、以下の企画サイトにてご確認下さい。<br />
12月5日配布のポストカードの残部も、先着にておつけ致します。<br />
<a href="http://tama.space-i.jp/~friskyt/lulutan/" target="_blank"><br />
<img src="http://tama.space-i.jp/~friskyt/lulutan/img/bn.gif"　border="0"></a><br />
<br />
<br />
<br />
＜委託＞<br />
「APRICOTTEA」のみなみ杏さまより、ルル誕ターボ新刊（ルルシー）をお預かりします。<br />
<a href="http://abricotthe.dieuetepee.com/" target="_blank"><br />
<img src="http://abricotthe.dieuetepee.com/apricottea.jpg" border="0"></a><br />
<br />
ルル誕アンソロ表紙をご提供下さった「宇宙妖怪」のはね甘味処さまより、一期中心再録本をお預かりします。<br />
<a href="http://www.tiara.cc/~hane/index.html" target="_blank"><img src="http://ft0.sakura.ne.jp/toprunner.jpg" border="0"></a><br />
<br />
<br />
＜その他既刊＞<br />
367アンソロ「シャムロック2017」/スザユフィアンソロ「行政特区日本へようこそ！」<br />
「Home from Home」/「forget-YOU-not」/「七つの夜のディストピア」<br />
いずれも少数ずつですが持ち込み致します。<br />
<br />
<br />
＜お願い＞<br />
・R18指定の作品をお求めの方に、年齢確認を行う場合があります。ご了承下さい。<br />
・開場直後の高額紙幣のご使用はできるだけご遠慮下さいませ。<br />
]]> 
    </content>
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            <name>日和</name>
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    <id>friskytail.side-story.net://entry/7</id>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://friskytail.side-story.net/%E9%9B%91%E8%A8%98%EF%BC%88%E7%94%9F%E5%AD%98%E5%A0%B1%E5%91%8A%E3%81%A8%E3%81%8B%EF%BC%89/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%90%E5%B9%B4%EF%BC%91%EF%BC%91%E6%9C%88" />
    <published>2010-11-21T11:01:02+09:00</published> 
    <updated>2010-11-21T11:01:02+09:00</updated> 
    <category term="雑記（生存報告とか）" label="雑記（生存報告とか）" />
    <title>２０１０年１１月</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[■11月21日<br />
ずっと改装したいと思っていたのですが、やっと実行に移すことができました&hellip;！<br />
更新の手間が軽減されて、更新できるようになればいいなと&hellip;。<br />
<br />
あと、オフラインに冬の情報を少しUPしておきました！<br />
ルル誕アンソロは自分で読むのがすごく楽しみで当日が待ち遠しいです&hellip;！<br />
今少しずつ原稿が届いているところなので、来週辺りにはページ数等確定情報を更新できるかと。<br />
<br />
冬の個人誌の新刊ですが、大奥でほのぼのラブコメちょっぴり切な系を目指すつもりが、うっかりがっつりシリアスになりかけてて先が見えません困った&hellip;。<br />
秋に配ったハロウィンの流れで、C.C.絡めつつスザクが記憶喪失でさあ大変！などたばたを想像していたはずなのに、いつの間にか毒殺とか裏切りとかに転んでてどういうことなの&hellip;&hellip;。<br />
<br />
なんというか、大奥もHomeも一期終了時に作ったので、ルルーシュの方が必死なイメージだったのですが、二期終わってみるとスザクの方が余裕なかったかなぁと思うので、その辺りキャラの根底が変わってしまったのかもしれません。<br />
ちょっと間に合うかわかりませんが、冬のフェアで使いたい装丁があるので、何らかの形でオフで発行できたらと思っています。<br />
<br />
あと、「果ての果ては世界の中心」ってタイトルで本編沿い書きたい。<br />
来年のスパークの頃とかだとちょうど三周年でいいんじゃないかなぁ&hellip;。<br />
亀の歩みで恐縮なのですが、来年一年が終わるまでに、それとHomeと本にできれば嬉しいなぁと思っています。<br />
4月に環境が変わって以来なかなかペースを掴めずに居て、最近やっと慣れてきたので、時間をへそくりしてこっちの活動に振り向けていけたらいいな&hellip;！<br />
<br />
<br />]]> 
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        </author>
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    <published>2010-08-11T19:39:43+09:00</published> 
    <updated>2010-08-11T19:39:43+09:00</updated> 
    <category term="小話－スザルル" label="小話－スザルル" />
    <title>Home from Home　ハロウィン番外編　（fromとawayの間話・無料配布再録）</title>
    <content mode="escaped" type="text/html" xml:lang="utf-8"> 
      <![CDATA[<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「じゃあ今日は、殿下たちはコーネリア殿下の所へ？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクを迎えたセシルが目を丸くした。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ええ、そうなんです」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「まぁ。せっかくのハロウィンなのに、少し寂しいわね」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　日本人のスザクには少々馴染みのない感覚だが、ハロウィンの夜のお祭り騒ぎはブリタニアの秋の風物詩らしい。仮装のための衣装やお菓子の準備からパーティーまで、家族や仲間と盛り上がるには絶好の機会なのだそうだ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　しかし、アリエス宮に住まう三人のうち、ルルーシュとユフィは招待を受けて第三皇子クロヴィス主催の非公式なパーティーに出席することになった。今夜はコーネリアと共に向こうに滞在する予定で、宮にはスザクが一人になる。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「確かに少し。でも来年からはユフィも寄宿舎に入りますし、いつまでもあのアリエス宮で三人というわけにもいきませんから」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　少しは慣れないと、とスザクは苦笑した。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　名誉ブリタニア人のスザクの位置づけは特殊だ。昨年の事件でコーネリアの信頼は勝ち得たようだが、スザクは表立って皇族に謁見を求めることのできる身分にはない。非公式とはいえ、高い皇位継承権を持つシュナイゼルやクロヴィスらが参加する場への同席など、雲を掴むような話だ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　結局スザクの代わりにコーネリアが二人の守を買って出ることになった。彼女の専任騎士ギルフォードが、直々にアリエス宮までルルーシュとユーフェミアを迎えに来てくれたので、スザクは二人を預けて送り出し特派へとやって来たのだ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「それはそうだけれど&hellip;&hellip;そうだわスザク君！　だったらここでお祝いしましょう。実験の後、ロイドさんも入れて三人で！」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ちょっとセシル君、まさかとは思うけど、お菓子を手作りなんかしないよねぇ？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　ぬっと顔を出してきたのはロイドだ。先ほどまで会話そっちのけでデータに釘付けになっているかと思ったら、どうやら身の危険を感じて現実世界に帰ってきたらしい。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あら？　ロイドさん。そうですね、今から実験を抜けて作るわけには行かないし、今回は出来合いのものを買ってきます。残念ですけど」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「だったら安心だよ～。そうじゃないと、仮装じゃなく幽霊にされちゃ&hellip;&hellip;ひいい、なんでもありません！」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ロイドさん？　仮装じゃないフランケンシュタインにして差し上げてもよろしいんですよ？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「いやいやいやいや、遠慮しておきます」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　言いながら慌てて去っていく上司の姿を見送って、スザクもパイロットスーツに着替えるために席を辞した。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　騒がしくしてくれている二人が、スザクを励まそうとしてくれている気持ちが伝わってきてこそばゆい。心配されるほど落ち込んでいるわけでは無かったのだが、やはり町中がお祭り気分で浮かれている中、真っ暗な家に帰るのは寂しいものだ。こんなささやかな事に一喜一憂できる平和な今がどれだけありがたいものか、少なくともそれが当たり前ではないことは、戦場を知るスザクは痛いほど知っていた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　今日の分の訓練が終わり、ロイドとセシルと三人で夕食に出ようとしたところで、特派にスザクを呼び出す旨の連絡が入った。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「何かあったんですか？？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクは俄かに表情を変えた。スザクに召集を掛けてくる可能性がある人間など限られる。皇族が何人も参加するパーティーの警護に穴があるとは思いたくないが、世の中に絶対はないのだ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　すぐさまセシルが、知らせを受けた特派のオペレーターに確認を取る。その表情を食い入るように見つめながら、スザクはすぐにも駆け出したくなる自分を懸命に抑えた。途中で彼女の表情が明らかに和らいだのを見て、スザクもやっと、少しだけ肩の力を抜いた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「緊急ってことじゃないみたいだわ&hellip;&hellip;。ルルーシュ殿下が予定を変更なさって、今夜アリエス宮に戻られるそうなの。だから、スザク君に迎えに来るようにって」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「僕がですか？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あら、あなた以外に誰が行くっていうの？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「それは&hellip;&hellip;そうですが&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　見るからに生粋のブリタニア人ではないスザクが顔を出すことは、ルルーシュやユフィの不利に働くのではないか。昨年、貴族の屋敷で幼いルルーシュに庇われた経験は、スザクが慎重になる理由には十分すぎるものだった。自分は守るために居るのであって、守られるためにこの立場を与えられているのではない。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あなたが身構えるのもわからないではないけれど、今回に限っては安心していいと思うわ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクの逡巡を見越して、セシルが微笑した。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あなたを呼んでいるのはシュナイゼル殿下よ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「シュナイゼル殿下&hellip;&hellip;まさか、宰相閣下が？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　次の皇位にもっとも近しいと噂される第二皇子は、現在宰相として国内外の政の多くを取り仕切っている。メディアで彼の姿を見ない日はないほどだ。雲の上の人間という意識が強すぎて、自分が呼ばれているという実感が湧かない。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　呆然とするスザクの様子を緊張と取り違えたのか、セシルは励ますようにスザクの肩を叩いた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あの方は出自を重視されるような方ではなくて、どちらかと言えば非凡な人間がお好きなの。特派そのものが殿下の指揮下にあるのはあなたも知っているでしょう。ロイドさんを組織の長に据えようだなんて冒険をなさるような方よ。いつも通りのあなたでいれば、少なくともあなたの出身を理由に不当な扱いをされるような方じゃないわ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「無能な人間には容赦ない人だからねぇ、そこの所は注意したほうがいいとは思うけどぉ？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　横からロイドが顔を出す。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ロイドさんたら&hellip;&hellip;。スザク君なら大丈夫です」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「僕は可能性の問題を言ったまでなんだけどねぇ&hellip;&hellip;。さてスザク君どうする？　どうせついでだ、僕とセシル君が君を送っていってもいいけど？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　案に、伯爵の位を持つロイドがスザクの後ろ盾を買ってくれているのがわかり、スザクは首を横に振った。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ありがとうございます。でも、ロイドさんに庇ってもらうのは違う気がします」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「そっかそっか。じゃあ、アリエス宮で降ろしてあげるよ。さあ乗って」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「はい！」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクはロイド達とともに、トレーラーに乗り込んだ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「今夜の埋め合わせはまた今度にしましょう！　時間があればケーキを焼いたりできるし、私も楽しみだわ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「&hellip;&hellip;セシル君、それは&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ロイドさんにはとっておきの特大プリンをご用意しますからね！」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「&hellip;&hellip;オ～メ～デ～ト～ウ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あはは&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　げっそりと肩を落としたロイドに苦笑しつつ、スザクはルルーシュのことを考えていた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　どうして急に、帰りたいと言い出したのだろう。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　緊急事態ではないということは体調不良の線は薄い。</font></div>
<div style="text-indent: 8.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">そしてルルーシュの性格からすれば、何かしら悪意ある扱いを受けたとしても、ちょっとやそっとでは引き返してこないだろう。それだけはスザクにも断言できる。そんな主だから、なおのこと心配なのだ。</font></div>
<div style="text-indent: 8.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="text-indent: 8.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="text-align: center; text-indent: 8.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt" align="center"><font size="2">★☆★</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「やっと来たか、スザク」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「&hellip;&hellip;ルルーシュ&hellip;でんか？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　思わず忘れそうになった敬称をなんとか付け足しながら、スザクは呆然と主人を見た。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　今日が仮装する日だというのはわかる。だが、普段年齢よりずいぶん大人びた様子のルルーシュが、まさか黒猫の仮装をして猫耳まで付けている様など誰が想像するだろうか。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　しかも頬が赤い。目もとろんとしている。足元もおぼつかないのか、ただ立っているだけの今も頭がゆらゆらと揺れているような状態だ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「君が枢木君かな？　いつも弟がお世話になっているね」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　微笑を浮かべてルルーシュの隣に立っているのが、メディアで見慣れた金髪の美丈夫、シュナイゼルだった。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「お初にお目に掛かりますシュナイゼル殿下」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ああ、堅苦しい挨拶は抜きにしよう。なにしろルルーシュがこの状態なものだからね」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あの&hellip;&hellip;ルルーシュ殿下は一体&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「間違ってカクテルの入ったグラスを呷ってしまってね。少し休ませたんだが、アリエス宮に帰ると言い張って聞かない。普段は子供らしいところ一つ見せない弟なので意外だったが、コーネリアが君を呼べば大丈夫だろうと言うので来てもらったんだよ。遅くにすまなかったね」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「いえ、滅相もないことです」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクがあわてて首を振る。平たく言えばルルーシュが酔っぱらったということだろう。まだ十二歳というルルーシュの年齢を考えれば許されるものかもしれない（何せ、そんな年歯のいかない子供の手の届く場所にアルコールの入ったグラスを置くほうも大概だ）が、ルルーシュの失態には違いない。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクはやれやれと、目の前のルルーシュを見た。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「何だスザク、何か文句でもあるのか」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「&hellip;&hellip;いえその&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　常ならぬルルーシュの様子に、スザクも途方に暮れている。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　するとルルーシュが、千鳥足そのものの危なっかしい足取りでスザクの方に歩み寄って来た。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ちょ、る&hellip;&hellip;！」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　思わず呼び捨てにしかけた名前を寸での所で飲み込んで、スザクは屈みこんで小さなルルーシュに体を抱き止める。無事にキャッチしてほっと息を吐いたところで、ルルーシュが耳元で囁いた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「このまま酔ったふりでアリエスに帰る。適当にあわせてくれ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「！？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　急に素面に戻ったルルーシュにぎょっとして、スザクは思わず硬直した。ルルーシュの意図が全くわからない。明らかに酔っぱらっているように見えるが、仮にこれがふりだとして、そんな芝居を打ってまでルルーシュがアリエス宮に帰らなければならない理由などあるだろうか。しかも黒猫の仮装のまま、さらにはユフィを置いて、だ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「？　枢木君？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「あ、いえ！　なんでもありません」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　思わず、日本人特有のあいまいな笑顔を返しながら、スザクは腕の中のルルーシュに愚痴を言いたくなった。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクは頭脳派ではないのだ。体力勝負の大立ち回りならともかく、不意打ちのぶっつけ本番で、宰相閣下の前でこんなひやひやするようなやりとりを演じさせられるのは心臓に悪すぎる。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「それでは殿下、ルルーシュ殿下の御身、確かにお預かり致しました。アリエス宮に戻り次第休ませますので&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「よろしく頼むよ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「イエス、ユアハイネス」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクはルルーシュを抱えたままなんとか一礼すると、ルルーシュを抱き上げて今来た道を戻った。行きに使った馬車に乗り込んでやっと、ほっと息を吐く。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「で、ルルーシュ。どういう事？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　誰に憚ることもなくなった車内で、スザクはルルーシュに聞いた。黒猫を模した耳を揺らして既にうとうとと船を漕ぎかけていたルルーシュは、億劫そうに顔をあげた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「&hellip;&hellip;兄上のお誘いを断るのは立場上まずいだろう？　だが今夜中には帰ろうと思っていた。だから、酔ったふりをして見せたんだ&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「酔ったふりって&hellip;&hellip;どう見ても酔ってるけど&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「そりゃ、酔っぱらいの真似をしようにも、そんな輩を間近で見る機会なんてないからな。疑われたら厄介だろう。だから手っ取り早く確実に&hellip;&hellip;ジュースのような見た目で酒らしきものを飲んだ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「それでこの状態なんだ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクはやれやれと、ルルーシュの顔を覗き込んだ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　白い肌がアルコールのせいで上気して、目も潤んでいる。子供の域をわずかに出かけた彼の容姿は、美姫だったという母親に似たのか美少女じみて美しかった。これでもしルルーシュが女の子で、年齢がもう少し上だったら、いくら身内のパーティーとはいえどうなっていたか分からない。</font></div>
<div style="text-indent: 8.5pt; margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">無防備すぎると苦言を呈すべきか考えて、結局スザクは何も言わなかった。ルルーシュは普段は聡明な子供だし、いたずらに身を粗末にしたりもしない。それに、今大事なのはなぜそんなことをしたかだ。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「で、なんで帰ろうと思ったの？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「それは&hellip;&hellip;」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　酔っているからか、言おうか言うまいか迷っている様子が手に取るように分かった。しつこく問いを重ねれば、やがて観念した様子でルルーシュが口を開いた。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「お前が一人になると思ったからだ&hellip;&hellip;あそこの夜は静かすぎる」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「へ？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　言うが早いか、ルルーシュはスザクの膝めがけてこてんと体を倒してしまった。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ちょ、ルルーシュ？？」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクは慌てたが、膝の上に寝られてしまえば顔を覗き込むことはできない。もの言いたげに見つめてみてもルルーシュは応じなかったが、その耳が少し赤くなっていた。それがアルコールによるものか、照れによるものかはわからなかったけれど&hellip;&hellip;。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「そっか&hellip;&hellip;ありがとう、ルルーシュ」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　くしゃりと、ルルーシュの細い髪を撫でて、スザクはほほ笑んだ。ルルーシュは、かつてアリエス宮で一人で過ごしていた頃の話はほとんどしない。だからスザクはユフィの話を通して想像するしかないけれど、今ぽつりと漏れた言葉はその時の経験からくるものなのだろう。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">「ありがとう。明日は僕がお菓子作ってあげるからね」</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt">&nbsp;</div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　スザクは知らない。</font></div>
<div style="margin: 0mm 0mm 0pt"><font size="2">　ルルーシュが夢現で、（お前がまともに作れるのはホットケーキだけだろう）と応じたことは。</font></div>]]> 
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            <name>日和</name>
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